この度、WEBメディア『カタリスト for edu』を運営する任意団体を非営利型の一般社団法人『かたりすと』として、2022年2月22日に設立しましたことをご報告いたします。
私たちのMission「学校の価値を最大化する」ために、これまで行なってきたWEBメディアの運営強化とともに、新たな事業を含めた以下の取り組みを行なっていくことで、Visionとして掲げている「学校から社会を元気に」することを実現したいと考えています。
法人化することで中・長期的な見通しを立てながら、社会的なインパクトを起こしていくために、これまでの取り組みからどのような変化を目指しているのかを下記にお伝えします。
これまでの取り組んできたこと
これまではWEBメディア『カタリスト for edu』の活動を行なってきました。
学校再開に向けて(Q&A)、令和の日本型学校教育答申のビジュアルコンテンツは、SNSでの反応にとどまらず、教育委員会、学校の管理職・教職員、教育行政の方などからお問い合わせをいただくなどの反響がありました。
SNSによるビジュアルコンテンツの発信
「学校再開に向けて(Q&A)」「令和の日本型学校教育答申」「学習指導要領」「日本の教育の目的・目標」など。
インプレッション数:約170万imp
これから先生になる方へ向けた企画
「初任者へおすすめの一冊」など。
記事寄稿数:76記事
学校の現状を伝えるためのコンテンツ
「コロナ禍の先生へのインタビュー」「先生が行う学校の地味改革」など。
ご協力いただいた教員の人数:約50名
現状の課題
現在、日本の子どもに起きている問題は多様化し、課題は複雑化しています。不登校が約20万人(不登校そのものが悪いことではありません)、いじめ認知件数は約52万人、7人に一人の子どもが貧困状態、親元で暮すことができない社会的養護下の子どもは約4.5万人等々、子どもを取り巻く状況はこれらに限らず様々です。
必ずしも教育現場だけで解決できるものではないですが、このような背景は、子どもの学習環境を整える上で無視できるものではありません。
子どもの学習及び生活環境において起こっていること、そこに関連する課題に加え、教員採用試験倍率の低下、教員不足、残業時間など子どもを支える大人に起きている問題がかけ合わさり学校の体力を奪っています。
このような数値化された問題の背景には、旧態依然の学校文化や教職員間の分断など組織開発の課題も大きいことが教職員へのインタビュー等でも見えてきました。
これらのことは子どもの環境に大きく影響するため、緊急性の高い状況といえます。
これから目指していること
引き続き、日本の教育が目指していること(教育の目的・目標、制度、学習指導要領、中央教育審議会答申など)、子どもたちや学校に起きている問題、現役の教職員の声などを発信します。それらの情報から自ら課題設定をし、課題解決やビジョン実現のために教職を手段として選択する人を増やしていきたいと考えています。
そして、情報発信と並行し、現状の苦しい状況を学校の中から改善する体力をつけるための教職員向け研修・伴走プログラムの設計や、子どもの声を吸い上げる仕組み作り、他団体や地域との協働による現場サポートを中期的に築き、学校の土台づくり目指します。
それらの過程で築かれた知見を発信することで、事業の循環を行います。
メンバーからのご挨拶
たかのまさこ(代表理事)
私が学校教育に関心を持ったきっかけは、ある高校生との出会いからでした。
「本当は大学に行きたかった」と言うその子の進路は、経済的な問題で進学は選択肢から外れ、高校卒業後は自立を迫られながらも一人暮らしをする余裕がないため社員寮のある会社であることが条件で選ばれたものでした。
生活面の心配をせずに進路選択をできる子どもがいる一方で、このように希望する進路を諦めている子どももいます。確実にフェアではありません。子どもにとってフェアな環境があるとすれば何かと考えたときに浮かんだのが「学校」でした。
学校は生まれた環境にかかわらず、一定の水準の教育が受けられる場です。学校教育によってフェアな状況を生み出すことができれば、多くの子どもが格差に振り回されずに済みます。
学校の可能性や価値を最大化することで子どもたちが自分の未来を諦めずに済むように、私たち一人ひとりに何ができるのかを考えられる情報発信や仕組みづくりをしていきたいと考えています。
石橋智晴(理事)
一人ひとりを認め、生かしあえる関係性はどのようなプロセスで生まれるのか?これが私の探究の旅の始まりの問いです。
この旅は、学校でのクラス作りに始まり、紆余曲折を経て、今は、よりよい職員室作りという地点に辿り着きました。WEBメディア『カタリスト for edu』では、主にこの地点からの様々な知見の発信を行っていきます。
共に悩み、共に考える双方向性のある組織としてみなさんと共に『かたりすと』を育てていけると嬉しいです。
木村彰宏(理事)
復興支援NPO、小学校(認定NPO法人TeachForJapanより派遣)、株式会社LITALICO、株式会社コーチェット、学校法人軽井沢風越学園とキャリアを歩んでくる中で、常に学校教育への想いを持ち続けてきました。「その先」にこれからの時代を生きていく子どもたちの存在があるからです。
自身のモチベーションの根幹には「一人ひとりの子どもたちが生まれ育った環境に左右されず、自分の人生を幸せに生きていってほしい」という願いがあります。そんな願いの実現には、教育の存在が欠かせなく、またそれを子どもたちに届けていく学校の先生が発達・変態し続けられる機会が必要だと考えています。『かたりすと』の存在が、その一助となれれば幸いです。
かたりすとからのお願い
情報の拡散、無償提供している資料活用等のお願い
これまで発信してきた情報を含め、学校教育や子どもの実態を多くの方に知ってもらうために、WEBメディア『カタリスト for edu』のコンテンツの拡散にご協力をお願いします。
また、営利目的を除き研修等でお使いいただけるよう、一部のコンテンツで無償のPDF資料も公開していますので、ご活用いただければ幸いです。
WEBサイト:https://catalyst-for-edu.org/ ※ブックマークも大変嬉しいです
Twitter:https://twitter.com/catalystforedu
facebook:https://www.facebook.com/catalystforedu/
ご寄付のお願い
WEBメディアは非営利での運営を行なっています。これまで有志による運営を行ってまいりました。今後、安定的に記事を充実させていきたいと考えています。
例えば、月にインタビュー記事2本、ビジュアルコンテンツ2本をお届けし、多くの方に届けるための広報活動をするには30万円ほどの資金が必要です。
子どもたちの環境を整えるために、必要な情報を安定して多くの方に届けていくために、みなさまからのご支援をお願いしております。
※当メディアではビジュアル表現など視覚的に得る情報等を大切にしているため、記事中の広告はいれておりません。
※当団体は非営利型の一般社団法人です。
・個人の場合:所得税の申告時の寄付金控除はありません。
・法人の場合:一定の金額を上限に寄付金を損金算入することが可能です。