「初任者へおすすめの一冊 (2023)」として4月から学校現場で教員として働く方向けに、様々な分野で教育に携わる先輩方から、おすすめの1冊をご紹介いただきました!
「灯し続けることば」大村はま (著)
おすすめの理由
仕事をしていると、心が弱ってしまうときがあります。そんなとき、様々な向き合い方があると思いますが、ボクは、その向き合い方の一つとして、自分を支えてくれて、何度も読み返せる本をそばに置いています。本書は、そうした本の中の1冊です。手に取りやすく、何度も読み返せます。
この本の中に、「伸びようという気持ちを持たない人は、子どもとは無縁の人です」という言葉があります。大村はまさんは、とても厳しい人でした。ブラックと言われる学校現場の働き方改革が進む今では、大村はまさんのような時間をかける実践は難しいかもしれません(ボクには力量的にも難しいですが)。しかし、大村さんの言葉から、どんな時代であっても、けっして手放してはいけないことが受け取れるはずです。
弱っている心を受け止めてくれる本も必要ですが、この本の厳しさで支えられることもあるはずです。心が弱っても、凛とした姿で、また歩き始められますように。
おすすめしてくれた方
大野睦仁さん
音楽なしでは生きられない札幌市内の公立学校に勤務する教諭。ココに通う子どもたちと、ココで働く先生たちと一緒に、「学習者主体の教室づくり/対話を通した職場づくり/内省を生かす自分づくり」を模索中。
「教師力BRUSH-UPセミナー」代表/札幌市近郊サークル「Go-Ahead」代表
NPO法人School Voice Project 代表理事
2006年札幌市教育実践功績者表彰受賞/2007年文部科学大臣優秀教員表彰受賞
Twitter:https://twitter.com/m_tongarikids
Instagram:https://www.instagram.com/mutsuhito.ohno
単著
『「結びつき」の強いクラスをつくる50のアイデア』(ナツメ社)
『6ステップでつくる!本気で考える道徳授業』(明治図書)
共著
『笑顔と対話があふれる校内研修』(学事出版)
編著
『小学校高学年 学級経営すきまスキル70』(明治図書)など。
(企画:木村彰宏 / 編集:たかのまさこ)