「初任者へおすすめの一冊 (2023)」として4月から学校現場で教員として働く方向けに、様々な分野で教育に携わる先輩方から、おすすめの1冊をご紹介いただきました!
「対話で学びを深める 国語ファシリテーション」石川 晋 (著), ちょん せいこ (著)
おすすめの理由
北海道の中学校で国語を教えてきた石川晋とファシリテーションの普及に取り組んできたちょんせいこが、4年半の歳月をかけてまとめた「国語ファシリテーション」の提案です。子どもたちが主体的、対話的に学びを深めながら、楽しく、国語の力がつく授業の進め方を石川さんの膨大な実践群の中から、今、教室に届けたいものを精選して紹介しています。
特に伝えたかったのは「まず、音読」の重要性です。当たり前のことですが、大人の私たちも、子どもたちも「読めない文章」を読み深めることはできません。しかし、教室には読むことが得意な子も苦手な子もいます。だから、授業の最初には、みんなで楽しく「読めるようになる」ための活動が有効です。本書では、子どもたちが楽しく音読を繰り返しながら、物語や説明文、詩などを読み深める方法を「国語ファシリテーション」という文脈で説明しています。楽しく力のつく国語の授業を進めたい先生に、ぜひ、読んでいただきたい1冊です。
おすすめしてくれた方
ちょんせいこさん
株式会社ひとまち代表・ホワイトボード・ミーティング®︎開発者・日本ファシリテーション協会フェロー
子どもや先生がファシリテーターになり、対話をベースとした合意形成や課題解決力の向上や授業づくりなどに取り組んでいます。
(企画:木村彰宏 / 編集:たかのまさこ)