「初任者へおすすめの一冊 (2023)」として4月から学校現場で教員として働く方向けに、様々な分野で教育に携わる先輩方から、おすすめの1冊をご紹介いただきました!
「まんがでわかる 自己肯定感を高める ハーバード式ポジティブ心理学」成瀬 まゆみ (著), 前山 三都里 (イラスト)
おすすめの理由
「自己肯定感」。教育現場でここ数年、取り上げられることの多いキーワードの1つです。大切なのはわかっている。ただ、「自己肯定感ってどうやったら高められるんだ??」。これまでも、日本の子どもたちの自己肯定感の低さが話題となることがありました。子どもたちには、将来はもちろんだけど、「いま」を幸せに生きてほしい。
ポジティブ心理学。簡単にいうと「人の幸福や喜びを研究する心理学」です。最近急速に研究が進んでいる新しい心理学です。
子どもばかりでなく、先生の自己肯定感もとても大切です。特に初任者の方々は、多忙を極める毎日に自分を見失ったり、極度に落ち込んだりしてしまうこともあるかもしれません。自分も初任の頃はそうでした。もちろん今でもたまにあります。そんな時に、ポジティブ心理学の知見はとても役立つと思います。こちらの本、とてもわかりやすい入門編になっています。一緒に未来を明るくできたら最高です!
おすすめしてくれた方
加藤智博さん
立命館守山中学校・高等学校 教諭
2008〜2015年、東京・江戸川区立小松川第二中学校で教員生活をスタート。2015〜2020年、教育改革で注目を集めた千代田区立麹町中学校に赴任。生活指導主任(現・生徒支援主任)と学年主任を兼務。工藤勇一校長のもと次々と進められた教育改革の現場で中心的役割を担う。2020年4月から立命館守山中学校・高等学校に場を移し、生徒の自律を育む教育を継続実践中。最近は、コーチングや脳神経科学、ポジティブ心理学やマインドフルネスを教育活動に繋げる活動を続けている。
(企画:木村彰宏 / 編集:たかのまさこ)
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