「初任者へおすすめの一冊 (2023)」として4月から学校現場で教員として働く方向けに、様々な分野で教育に携わる先輩方から、おすすめの1冊をご紹介いただきました!
「新時代の話す力 君の声を自分らしく生きる武器にする」緒方憲太郎 (著)
おすすめの理由
これまでの公教育では、圧倒的に『書く』という表現チャンネルに傾倒していました。しかし、ちょっと考えてみてほしいんです。日常生活や仕事といったシーンにおいて、情報を伝達する手段って、圧倒的に『話す』というチャンネルの方が多いのです。にもかかわらず、一人一台だなんて仕組みが整う以前の学校では、評価をするという必然性に基づき、その記録性の高さから『書く』という方法が消去法的に取られてきたと考えます。
けれど、ご存知の通り一人一台のタブレットが実現した今日では、『話す』という手段が台頭できるようになりました。僕のクラスでもFlipといったツールを使い日々『話す』アウトプットをしています。
そうなると、指導者も『話す力』を高めるための指導力を持つ必要が生まれます。Voicy*代表の緒方憲太郎氏の『新時代の話す力』という一冊は、今日における『話す力』の大切さとそれを磨くための具体的方法が述べられています。 『話すシフト』が起こるこれからの教育シーンにおいて、教員が読むに値する一冊です。
*Voicy=音声プラットフォーム
おすすめしてくれた方
坂本良晶さん
大学卒業後、大手飲食チェーンに勤務し、兼任店長として全国一位の売上を記録。教員を目指し退職後、通信大学で教員免許を取得。翌年教員採用試験に合格。2017年、子どもを伸ばしつつ、教員の働く時間を減らそうという「教育の生産性改革」に関する発信をTwitterにてスタートし、現在フォロワー数は41,000人(2023年2月時点)を超える。最近ではnote、Voicy等で、マイクロソフト認定教育イノベーターとして発信したり、EDUBASEというコミュニティを作ったりと活動の場を広げている。
著書に「親子で知りたい 小学校最強ライフハック70」、「生産性を爆上げ!さる先生の『全部ギガでやろう!』 」(3/25発売)などがある。
(企画:木村彰宏 / 編集:たかのまさこ)
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