「初任者へおすすめの一冊 (2022)」として4月から学校現場で教職員として働く方向けに、様々な分野で教育に携わる先輩方から、おすすめの1冊をご紹介いただきました!
おすすめの書籍
おすすめの理由
2020年、2021年に引き続き、2022年もこの企画に参加できることに感謝をしつつ、4月から初任者になるみなさんに本を紹介させていただきます。
今回、紹介させていただく本は、『習慣を変えれば人生が変わる』という本です。
なぜこの本を選んだかというと、これから教壇に立たれるみなさんにとって、日頃の習慣が大きな土台となり、また教員生活を含め、これからの人生の可能性を広げてくれるものになると思っているからです。
4月になる前に、今一度自分をふりかえり、今ある習慣を改善したり、新たな習慣づくりをしたりすることは、新たな生活に大きくプラスを生んでくれるはずです。
そして、きっとこの本がその助けとなると思います。
習慣と言われると、睡眠・食事・運動など、一般的な生活習慣をイメージすると思います。
もちろん、そのような生活習慣もすごく大切なのですが、この本は、自分の考え方やそれに基づく行動に関する習慣についてフォーカスできる本です。
大きく7つのパートに分かれ、全部で100個の習慣について書かれています。
どれも素晴らしい内容ですが、その中で1つだけみなさんに紹介します。
それは、63番目にある
『毎日30分、本を読む』
です。
読書について、いくつもよい効果が語られていることはご存知だと思います。
この本の中でも、知識が増える、心の平和が得られるなどと読書のよさが綴られています。
自分自身もここ数年で読書が習慣化したのですが、本を読まなかった頃よりも、遥かに豊かさを感じることが増えましたし、辛い状況でもうまく捉え方を変えるなど、心がしなやかになりました。
もう少し具体的に言うならば、読書で下記の3つのことが広がり、それが豊かさやしなやかさに繋がったと考えています。
①言葉が広がる
②考え方が広がる
③方法が広がる
1つ目の『言葉が広がる』です。
本を読むと様々な言葉に触れることができます。
本には、自分が普段使わないような言葉や、聞いたことがあるけれど意味が分からない言葉、初めて聞く言葉などが並んでいます。
それらの言葉を前後の文脈から想像したり、自分で調べたりすることで、自分の中にある言葉の世界は広がっていきます。
言葉の世界が広がることで今の状況や気持ちをより鮮明に言語化できるようになり、落ち着いて物事を考えることができます。
2つ目は、『考え方が広がる』です。
1つ目の言葉が広がったことも関係して、自分の考え方も広がっていきます。
言葉が広がり、感情や状況を言語化して整理することで様々な見方や捉え方ができるようになります。
そこで、今までにはなかった考え方が生まれます。
特にネガティブに捉えてしまいがちな事実でさえ、前向きに捉え直して考えることができるようになることもあります。
3つ目は、『方法が広がる』です。
言葉や考え方が広がったことで、新たな方法にも気づく機会が増えます。
考え方が広がることによって、自分のアンテナが伸びて、今までは思いつきもしなかった方法などが思い浮かぶのだと思います。
もちろんそれだけではなくて、方法やノウハウについて書かれている本もたくさんあるので、単純に引き出しも増えていきます。
さて、読書と言われてもどんな本を読んだらよいか分からないという声が聞こえてきそうですが、どんな本でも構わないと思います。
書店や図書館で面白そうな本を手に取って、まずは本を読む習慣をつけてください。
そして、せっかく今回のような企画があります。この企画で紹介されている本は、みなさんにとって良書となる本ばかりだと思います。
それは、みなさん初任者の方々に向けて心を込めて選んだ本だからです。
今年紹介された本だけではなくて、昨年や一昨年に紹介された本も手に取ってもらえると嬉しいです。
そして4月からはともに教育界を盛り上げていきましょう!
いつか、みなさんと本についてお話しできる日を楽しみにしています。
おすすめしてくれた方
Hitoshi Hayashidaさん
長崎県出身。公立小学校13年目・体育主任12年目・学年主任。
健康な心身のためのオンライン筋トレコミュニティ『muscle塾』を運営中。
(企画:木村彰宏 / 編集:たかのまさこ)
▼2021年にご紹介いただいた書籍はこちら
※2020年にご紹介いただいた書籍は木村個人の媒体にて発信されたものです