「初任者へおすすめの一冊 (2022)」として4月から学校現場で教職員として働く方向けに、様々な分野で教育に携わる先輩方から、おすすめの1冊をご紹介いただきました!
おすすめの書籍
おすすめの理由
街で何気なく貼ってあるポスターの言葉に、ハッとすることがあります。
何気なく観ていたテレビCMの言葉に、心を揺さぶられることもあります。
時には勇気づけられたり、救われた気分になったりする時もあります。
短い言葉だけで、人をそんな風にできるコピーライターという職業の人を、私はものすごく尊敬しています。
教員という職業は、言葉のプロフェッショナルであった方が良いと思っています。
授業をするとき。話し合うとき。語り合うとき。叱るとき。諭すとき。励ますとき。
つい、届けたい思いが大きければ大きいほど、たくさんの言葉や文字数を使って表現してしまいがちです。
でも、そうすればするほど「伝わらない」こともあります。
伝わらないことを子どものせいにする大人にはなりたくないし、なってほしくないなと思っています。
また、「何を言うか」ということよりも、「何を言わないか」ということの方が大切な時もあります。
大事な思いを伝えたいときこそ、言葉の数を「増やす」のではなく「減らす」。
そんな工夫も大切だと感じています。
プロのコピーライターがつくる広告コピーから、プロフェッショナルの技術を学びとることができます。
「#初任者へおすすめの一冊」
そんな理由で、私はこちらの本をお勧めします。
おすすめしてくれた方
加藤 智博さん
立命館守山中学校・高等学校教諭。生徒部主任(中学)。
鳥取県鳥取市出身。
2020年3月まで、工藤勇一校長(現在 横浜創英中学校高等学校長)による学校教育改革で注目を集めた東京・千代田区立麹町中学校で、生活指導主任(現・生徒支援主任)と学年主任を兼務。「生徒の自律を育む」という最上位目標の実現に向け、次々と進められた学校教育改革の現場で中心的役割を担う。
2020年4月から立命館守山中学校・高等学校に実践の場を移す。生徒の自律を育む生徒支援を継続するとともに、脳神経科学やコーチング、マインドフルネス、ポジティブ心理学の知見を取り入れた教育実践を行なっている。高校受験に失敗し、1年間中卒浪人をした経験ももつ。
Facebook:https://www.facebook.com/tomohiro.kato.98229
(企画:木村彰宏 / 編集:たかのまさこ)
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