「初任者へおすすめの一冊 (2021)」として4月から学校現場で教員として働く方向けに、様々な分野で教育に携わる先輩方から、おすすめの1冊をご紹介いただきました!
「『ほめる』技術」鈴木 義幸 (著)
おすすめの理由
生徒が椅子に座ってくれなかったり授業を聞いてくれないことが続くと、どうやって問題行動を起こす生徒を変えるかと考えてしまうことはありませんか?
もしかしたら何かを変えさせたり、指導する必要はなく、アクノレッジメントが足りていないだけかもしれません。acknowledgementとは日本語に直訳するのが少し難しく、辞書には「承認、通知、領収書、謝辞」など多様な日本語が当てられています。あなたがここにいることを私は気がついているよと相手に伝えるようなニュアンスで、本書では「存在承認」と訳されています。
タイトルは”ほめる技術”ですが、生徒をおだててコントロールする方法論ではなく、目の前にいる生徒が自分の力を発揮できるようサポートをするための、教員のあり方についてヒントをくれる本です。生徒をコントロールしたい!という欲求が出たときにおすすめです。
おすすめしてくれた方
識名由佳
識名教育総合研究所 所長
グロービスAI経営教育研究所 研究員。教育政策のブレーンを目指して働きながらコロンビア大学教育大学院で勉強中。
Twitter:https://twitter.com/shikinayuka note:https://note.com/education_seri
(企画:木村彰宏 / 編集:高野雅子)