「初任者へおすすめの一冊 (2021)」として4月から学校現場で教員として働く方向けに、様々な分野で教育に携わる先輩方から、おすすめの1冊をご紹介いただきました!
「明日死ぬかもよ?」ひすいこたろう (著)
おすすめの理由
人生は長いようで短い
4月から教員になる皆さんは、今、期待と不安が入り混じった気持ちでしょう。
私もそうでした。 なってみると、もちろん大変なところもありましたが、とてもやりがいのある、すてきな仕事でした。
もちろん今もそう思っています。 しかしあっと言う間に15年が経ちました。
学校は4月に入学式があり、3月に卒業式があります。
子供は変わるものの、1年の繰り返しが続きます。
気づけば、もうこんな年、人生はあっという間だなと思っています。
誰でも人間は死んでしまう
そこで、私のオススメの本は「明日死ぬかもよ?」という本です。
みなさんは、明日当たり前のように生きていれると思っていませんか?
1年後当たり前に生きていれると思っていませんか? 若い皆さんは50年後も生きていれると思っているでしょう。 誰も死ぬ。当たり前なのに、まるで永遠に生きられるように思ってしまうのが私達人間です。
だからこそ、やりたいことを明日に回してしまいます。
毎日を人生最後の一日だと思って生きていこう
本書では、死を意識することで、生を燃やす考え方をたくさんの質問を交えながら教えてくれます。
あなたは、なんのために、あなたの命を使いたいですか?
学校と家の往復、雑務や授業をやらされて日々を過ごしてしまうのはとてももったいないことです。 私はこの本で学び、時間は命だと思って生活しています。
だからこそ、人の時間も奪いたくないし、自分の時間も大切にしています。
社会人一年目は、どうしていいかわからないからこそ、時間を無駄に使ってしまいがちです。
その時間を無駄と考えるのか、自分にとって大事な時間ととらえるかはあなた次第。 ぜひ教員になる前に読んでいただきたい本です。 教員はすてきな仕事です。一緒に楽しみましょう。
おすすめしてくれた方
庄子 寛之さん
東京都公立小学校指導教諭。教師を続けながら大学院に通い、臨床心理学について学ぶ。専門は道徳と心理学。2019年19歳以下日本代表監督として、世界大会5位、2013年21歳以下日本代表監督としてアジア大会優勝など、様々な活動を行っている。コロナ休校中にはオンラインイベントで約2,000人の教員をつなげたことで、NHKおはよう日本や、朝日新聞などで取り上げられる。
(企画:木村彰宏 / 編集:高野雅子)