「初任者へおすすめの一冊 (2021)」として4月から学校現場で教員として働く方向けに、様々な分野で教育に携わる先輩方から、おすすめの1冊をご紹介いただきました!
「仕事は楽しいかね?」デイル ドーテン (著)
おすすめの理由
4月から初任者となるみなさんに大事にしてほしいことは「現場での学びが一番」ということです。
教育に関する本をいくら読んでも、現場のイメージが少ない今の段階では、あまり多くのことを吸収するのは難しいかもしれません。
現にボクもそうでした。 そこで、社会人1年目の先生もきっと多いと思い、敢えて「働き方」についての本をセレクトさせていただきました。
働き方に関する名著「仕事は楽しいかね?」です。
シカゴの空港から家族の待つ自宅に帰ろうとした35歳の男性。しかしながら、珍しい5月の雪に足止めをくらいます。ふと眺めると、退屈な子どもたちの相手をしている70歳前後の恰幅がいい老人が目に止まりました。
その初老が、突然こちらに向かって歩いてきたかと思うと、息を切らせながら質問してきたのです。 家族のこと、仕事のこと、住んでいる街のこと…。 そして最後にこう質問しました。
「仕事は楽しいかね?」 実はその初老の男性こそ、巨額の富を築く起業家「マックスエルモア」。足止めされた空港で一晩中マックスと話し込んだ内容とは… ちょっと読みたくなってきませんか? マックスが伝えたいことの一部を紹介しますね。
●明日は今日と違う自分になる
●新しいアイディアとは、新しい場所に置かれた古いアイディア
●試してみることに失敗はない 「働く」ってことの概念を変えてくれた、素晴らしい一冊、ボクは本棚から取り出し、時々読み返します。 読むたびにマックスの言葉のうち、どれかが自分に刺さります。 ボクは初任の時に読んだこの本から、今でも多くを学んでいて、大雑把にくくると次の2つでしょうか。
●学校の中だけにならず社会との接点を持つことの大切さ
●月曜日がワクワクする働き方を得ることができる 今回の紹介文だけじゃ伝えきれない価値が、この本にあります。ぜひ手に取って読み始めてください。
マックスとの会話、楽しめるはずです! 4月からの先生の毎日、ワクワクしながら学校に向かう日々を心から願っています。 教育書に関して読みたい方は次のリンクをご参考に!
[https://ao-labo.com/kyouikusho/]
おすすめしてくれた方
青山 雄太さん
一般社団法人PLAYFUL オルタナティブスクール「ヒミツキチ森学園」グループリーダー
15年の小学校教員経験後、神奈川県葉山に「ヒミツキチ森学園」を仲間と立ち上げ、先生をしています。ブログ「あおせんらぼ」を運営。「みんなのオンライン職員室」で、先生向けの講座ファシリテーター。 二児の父で子育て中。ビジョンは 「未来を担う子どもたちとそれを支える大人たちがワクワクする社会を創る」「家族の幸せを願い、自分のどまんなかで生きる」です。
(企画:木村彰宏 / 編集:高野雅子)