「初任者へおすすめの一冊 (2021)」として4月から学校現場で教員として働く方向けに、様々な分野で教育に携わる先輩方から、おすすめの1冊をご紹介いただきました!
「危機に立つSNS時代の教師たち―生き抜くために、知っていなければならないこと」多賀 一郎 (著)
おすすめの理由
昨今、4月1日以前に校内人事(主に自分の学年や担当する教科)をSNSに書いてしまう教員がいる。完全にアウトである。また、それ以外にもFacebookやTwitterでクラスや部活動に所属する子どもの写真を載せている教師もいる。
私は、初任者の方には声を大にして伝えたい。
『ヤバイよマジで』 それだけではない。
SNSを使って18歳未満の少女と連絡を取り合いいかがわしい行為をする、匿名でツイッターをしている教員が他者を誹謗中傷する。全て実際に今、起こっていることだ。
また、今のご時世簡単に身バレもするし、簡単に炎上する。
子どもをネット犯罪から守る以前に、大人があまりにもネットの怖さを知らない。甘く見すぎている。「自分だけはバレない」「自分はこれぐらい書いても大丈夫」 知らないということが一番怖いのだ。
やってしまってから「実は知りませんでした」は通用しない。
それは初任だろうが、何十年選手のベテランだろうがネット社会では一発レッドカードを突きつけられる。
多賀先生の書かれたこの本には、今の時代を生きる教員が知っておかねばならない大事なことが書かれている。
私は、教員になってからこの本を手にするのではなく教員になる前に一読することを強くおすすめする。
おすすめしてくれた方
鈴木直子さん
小学校教師から株式会社LITALICOへ
Twitterアカウント https://mobile.twitter.com/onitaro_3taro
(企画:木村彰宏 / 編集:高野雅子)