Story
2回目の休職が終わりかけている今、気持ちは意外にも穏やかです。教員になってから10年程続いた個人的な大騒動を「前回のあらすじ」のような感情で振り返ることができています。以前は思い出しただけで数日寝込むほどでしたので、出会った方々や自分、命の恩人である夫に感謝を伝えたいです。
Twitterを見ていると、私を含め多くの教員の悩みが職員室から生まれていることが分かります。その悩みの中では、「お局」と呼ばれる大奥の教育役に起因する呼び名を多く目にします。正直私も、職員室で自分を傷つけるその存在に対してこの呼び名を使っていました。しかし年齢を重ねるごとに、揶揄する対象だった女性教員の年齢に近づく事実に気づきました。
私もいつか、「お局」という存在になり、誰かを傷つけてしまうのだろうか。
そこで私は、「無害なお局」を目指したいです。もっと言うと「お局」という存在をなくしたい。職場環境が「お局」を生み出している可能性もあると思うので。
さて、手始めに復職と就労継続です。私の道を進みます。
プロフィール
らぱんさん
公立中学校 教諭
現在休職中。復職に向けてリハビリ勤務実施中。Twitter: @lapinHSP
編集後記
らぱんさんの言うように、職場で誰かに傷つけられることがあったとしても(個人が悪いのではなく)環境の影響は大きいのかもしれません。「お局」と揶揄される人にもそうせざるを得なかった環境があったのではないでしょうか。そして、傷つけられた被害者としてではなく、客観的に状況を捉えることは「自分のありたい姿」に近づく一歩なのかもしれません。
(編集/たかのまさこ)
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