Story
初任の頃、毎日泣きながら仕事に向かった。電車を待っている間、ホームにとびこもうかと何度も考えた。それくらい【きつかった】。
それでも今私がこの仕事を楽しみながら続けられているのは、当時の学年主任や管理職の先生、周りの先生がいたからである。私の中で1年目の学年主任の先生はずっと憧れである。クラスだけでなく、学校全体を考えていて、嫌われ役もかって出るような方だった。その姿をずっと追いかけてきた。
ある年の授業を見にきてくれた時に言われた。「さらに成長したね」と。見てくれていることがこんなに嬉しいんだと知った。
今まではその先生を追いかけてきたけれど、これからは【追いかけられる】人になりたい。働き方だけではなく、授業や子どもたちとの関わり方、家庭とのバランスなど、いろんな部分をオープンにしていきたい。
そしてあの頃支えてもらったように、今度は支えていける側に回りたい。
プロフィール
yuさん
公立小学校教諭。8年目(育休中)
同職の夫と乳児消化管アレルギーの息子と3人暮らし。
算数でクラス作りをモットーに子どもたちとの授業がとても大好きである。子どもの発想には終始驚くばかりでその毎日が楽しい。楽しめるようになったのは、支えてくれたあるベテラン女性学年主任のおかげ。子育てと仕事を楽しみながら、周りの人から声をかけ手を差し伸べれる中堅でありたい。毎日心が動いたことや優しさに触れた時に忘れないようにマイノートに記録中。育休中街中でたくさんの優しさに触れている。
編集後記
この企画も、女性のロールモデルが増えたらとの思いで始めました。自分の少し前を走ってくれている人の姿があるから、頑張れる。そして今度は自分が前を走る役割を担うことで恩返ししていく。そんな循環が増えていったら素敵だなと思いました。
(編集/たかのまさこ)
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