学校における防災教育について

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防災教育のねらい

防災教育には、防災に関する基礎的・基本的事項を系統的に理解し、思考力、判断力を高め、働かせることによって防災について適切な意志決定ができるようにすることをねらいとする側面がある。また、一方で、当面している、あるいは近い将来予測される防災に関する問題を中心に取り上げ、安全の保持増進に関する実践的な能力や態度、さらには望ましい習慣の形成を目指して行う側面もある。防災教育は、児童生徒等の発達の段階に応じ、この2つの側面の相互の関連を図りながら、計画的、継続的に行われるものである。

https://anzenkyouiku.mext.go.jp/mextshiryou/data/saigai03.pdf

防災教育のねらいは、「『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育」(文科省、2010)に示した安全教育の目標に準じて、次のような3つにまとめられています。

ア 自然災害等の現状、原因及び減災等について理解を深め、現在及び将来に直面する災害に対して、的確な思考・判断に基づく適切な意志決定や行動選択ができる。(知識、思考・判断)
イ 地震、台風の発生等に伴う危険を理解・予測し、自らの安全を確保するための行動ができるようにするとともに、日常的な備えができる。(危険予測、主体的な行動)
ウ 自他の生命を尊重し、安全で安心な社会づくりの重要性を認識して、学校、家庭及び地域社会の安全活動に進んで参加・協力し、貢献できる。(社会貢献、支援者の基盤)

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出典:学校防災のための参考資料「生きる力」を育む防災教育の展開

発達の段階に応じた防災教育

上記の防災教育のねらいに迫るために、各校種ごとに目標とねらいが示されています。

高等学校段階における防災教育の目標

安全で安心な社会づくりへの参画を意識し、地域の防災活動や災害時の支援活動において、適切な役割を自ら判断し行動できる生徒

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 高等学校段階における防災教育のねらい

ア 知識、思考・判断
・世界や日本の主な災害の歴史や原因を理解するとともに、災害時に必
要な物資や支援について考え、日常生活や災害時に適切な行動をとるための判断に生かすことができる。
イ 危険予測・主体的な行動・日常生活において発生する可能性のある様々な危険を予測し、回避するとともに災害時には地域や社会全体の安全について考え行動することができる。
ウ 社会貢献、支援者の基盤・事前の備えや災害時の支援について考え、積極的に地域防災や災害時の支援活動に取り組む。

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中学校段階における防災教育の目標

日常の備えや的確な判断のもと主体的に行動するとともに、地域の防災活動や災害時の助け合いの大切さを理解し、すすんで活動できる生徒

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中学校段階における防災教育のねらい

ア 知識、思考・判断
・災害発生のメカニズムの基礎や諸地域の災害例から危険を理解するとともに、備えの必要性や情報の活用について考え、安全な行動をとるための判断に生かすことができる。
イ 危険予測・主体的な行動・日常生活において知識を基に正しく判断し、主体的に安全な行動をとることができる。
・被害の軽減、災害後の生活を考え備えることができる。
・災害時には危険を予測し、率先して避難行動をとることができる。
ウ 社会貢献、支援者の基盤
・地域の防災や災害時の助け合いの重要性を理解し、主体的に活動に参加する。

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小学校段階における防災教育の目標

日常生活の様々な場面で発生する災害の危険を理解し、安全な行動ができるようにするとともに、他の人々の安全にも気配りできる児童

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小学校段階における防災教育のねらい

ア 知識、思考・判断
・地域で起こりやすい災害や地域における過去の災害について理解し、安全な行動をとるための判断に生かすことができる。
・被害を軽減したり、災害後に役立つものについて理解する。
イ 危険予測・主体的な行動
・災害時における危険を認識し日常的な訓練等を生かして、自らの安全を確保することができる。
ウ 社会貢献、支援者の基盤
・自他の生命を尊重し、災害時及び発生後に、他の人や集団、地域の安全に役立つことができる。

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幼稚園段階における防災教育の目標

安全に生活し、緊急時に教職員や保護者の指示に従い、落ち着いて素早く行動できる幼児

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幼稚園段階における防災教育のねらい

ア 知識、思考・判断
・教師の話や指示を注意して聞き理解する。
・日常の園生活や災害発生時の安全な行動の仕方が分かる。
・きまりの大切さが分かる。
イ 危険予測・主体的な行動
・安全・危険な場や危険を回避する行動の仕方が分かり、素早く安全に行動する。
・危険な状況を見付けた時、身近な大人にすぐ知らせる。
ウ 社会貢献、支援者の基盤
・高齢者や地域の人と関わり、自分のできることをする。
・友達と協力して活動に取り組む。

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障害のある児童生徒等については、上記のほか、障害の状態、発達の段階、特性及び地域の実態等に応じて、危険な場所や状況を予測・回避したり、必要な場合には援助を求めることができるようにする。

出典:学校防災のための参考資料「生きる力」を育む防災教育の展開

学習指導要領での記述

学習指導要領や教科等の解説には、防災教育に関連する記述があります。

各学校においては,児童や学校,地域の実態及び児童の発達の段階を考慮し,豊かな人生の実現や災害等を乗り越えて次代の社会を形成することに向けた現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を,教科等横断的な視点で育成していくことができるよう,各学校の特色を生かした教育課程の編成を図るものとする。

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_001.pdf

出典:小学校学習指導要領(平成29年文部科学省告示第63号)解説 総則編

防災教育に関する指導計画

防災教育に関する指導計画を作成する際には、防災教育の教育課程への位置付けを明らかにし、各教科、道徳、総合的な学習の時間、特別活動等における教育内容の重点の置き方や相互の関連を工夫したり、児童生徒等の発達の段階を考慮したりすることが重要である。その際、「生活安全」「交通安全」の内容とともに学校安全計画の内容に含め、相互の関連性を踏まえ作成することも大切である。

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/04/03/1289314_02.pdf

出典:「『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育」(平成22年3月/文部科学省)

防災教育に関する指導計画は、防災教育を学校教育活動全体を通じて組織的、計画的に推進するための基本計画である。したがって、防災教育の基本的な目標、各学年の指導の重点、各教科、道徳、総合的な学習の時間、特別活動(学級(ホームルーム)活動及び学校行事)などの指導内容、指導の時期、配当時間数、安全管理との関連、地域の関係機関との連携などの概要について明確にした上、項目ごとに整理するなど全教職員の共通理解を図って作成することが大切である。

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出典:学校防災のための参考資料「生きる力」を育む防災教育の展開

学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査

本調査は、学校における安全管理の取組の一層の推進を図るために、平成16年度(平成15年度実績)から実施し、平成22年度(平成21年度実績)から隔年で実施してきたもの。

平成21年4月、学校保健安全法が施行され、国は、学校安全を取り巻く様々な課題に対して学校全体としての取組体制を整備充実させるため、平成24年4月、「学校安全の推進に関する計画」を策定して取組を推進してきたところであり、現在は、学校安全の3領域(生活安全・災害安全・交通安全)について上記計画の推進状況に係る調査を実施。

平成29年度以降は,平成28年度に第1次計画の計画期間が終了することに伴い策定した「第2次学校安全の推進に関する計画(平成29年3月24日閣議決定)」に基づき,各種取組を進めることとしている。

https://anzenkyouiku.mext.go.jp/report-gakkouanzen/index.html

出典:学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査

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