大阪府の子どもたち・先生の様子を2人の先生の視点からお届け

入田先生・野村先生(大阪府小学校教諭/東大阪市勤務)


*二人でシェアハウスをしています

―お二人は、元々同じ小学校での勤務でしたよね。新型コロナウイルスの影響で、学校やこどもの状況、子どもに向けて学校の対応はどのようにされましたか?

野村さん(以下の):以前は、入田さんと以前は同じ小学校勤務でしたが、今年度から転勤になりました。そして、現在は1年生の担任をしています。

入田さん(以下い):私は、3年生の担当をしていますが、ほとんど子どもたちに会えていません。現在、大阪ではeライブラリーというオンラインで学習が進められるシステムがあります。これは、子どもが自分で学習したい内容を選択し、その単元を学習していけます。またその中には、子どもとコミュニケーションを取れる機能もあり、教員と子どもとがお話しができるツールもあります。自宅で待機している子どもたちが、学校に行かなくても学習を進められるツールにはなっています。しかし、やはり問題となるのが、子どもたちがオンラインで学習を進めるためにネット環境が整っていないご家庭もあります。中には、子どもが仕事帰りにお母さんの携帯を借りて、やり取りしている家庭もあるみたいです。教員としては、始業式から会えていない子どもたちとたくさんコミュニケーションは取りたいですが、情報格差(学力格差)につながると考えると安易にオンラインでの学習を進めるのは難しいかもしれません。

―なるほど。やはり、オンラインの学習を行える環境は家庭によっても異なりますね。今後考えている子どもたちへの学習支援などはありますか?

の:登校日が何日か設定されているので、eライブラリーのコミュニケション機能を使って、一ヶ月分の課題を出して、細かく指示しています。これにより、一回一回ごとにコミュニケーションは取れています。ただ、やはり学級通信なども出したかったですね。

―そういえば、そもそも、入田さんたちの地域的にどういう特徴のエリアですか?

い:地域的には、大阪の南の方に位置しており、祭りが賑わいを見せるエリアです。昔は、少し荒れている地域だと言われていましたが、現在は昔と比べたら落ち着いています。大阪の賑やかなエリアなので、学校の文化としても、コロナ前からも家庭訪問を定期的に行っていました。大阪らしくコミュニケーション重視です。電話かけるくらいなら会いに行こうという感覚で。そのため、教員も親御さんも地域的にもフットワークは軽く、コミュニケーションをよく取る校区です。入学式に3人くらいはサングラスをかけて来られる親御さんがいらっしゃいますが、話せばみんな良い人で、個性的な方が多いです。

―新型コロナウイルスによる教員間での連携はどういう状態になっていますか?また、お二人がしんどさなどを抱えていることはありますか?

い:とにかく、ちょっとでも子どもに会いたいし、繋がりを持ちたいし、ちょっとでも繋がりたいです!私は、先生間でも温度差があり、なかなか子どもに向けて動けないことにモヤモヤしていました。子どものために「これがしたい!」と思ったとしても、学校としても学校としての動きが遅くて、結局私のモチベーションにつながらなかったです。提案しても平等性の問題で却下されるんですね。「どーせ提案しても採用されない」と思いになり、全体的に後ろ向きでこどものために必死にならない周りの環境にもモヤモヤしていました。あ、子どものために必死に前向きに動けないことにモヤモヤしていたのかも。

の:私は全国で一斉に休校要請が出たときは、とてもショックでした。事前に教育委員会を通して、学校の方に相談があったわけでもなく、保護者からの電話で休校要請を知りました。来年の転勤も決まっていたので、休講が決まったときは「子どもとの残りの時間を取り上げられた」感じでした。そのため、休校になった当時は、とてもモチベーションが低かったです。子どものために何かしようとするが、何かしようと提案しても却下され、拒否されモチベーションが下がって行きました。誰も何をしたらベストなのかが分からない状態で、モヤモヤしていたと思います。今はこの状態になれ、できることを探そうと前向きには慣れています。

―お話を聞いていたら、子どもとの繋がりだけでなく教員間の繋がりも薄くなりつつあるように聞こえますが、いかがですか?

の:まさにそうだと思いますよ。オンラインでも対応をしようとしても、家庭環境によってネットの環境がない子もいるので、こちらもアクティブに対応できない。「不平等になるかもしれない」と常に意識してしまいます。学力的にしんどい子を救いつつも、進んで自分で学習できる子も伸ばせるシステムだと良いですがね〜。

確かに。今後の日本の教育システムに大きな影響を今回のコロナは与えそうですよね。お二人ともありがとうございました!
(インタビュー:有廣 悠乃)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です