子どもの自由度を大切にし、自分自身も楽しんで働く

Vol.2 瀬戸歩先生(公立小学校教諭)

横浜市で小学校の先生をされている瀬戸歩さんにお話を伺いました。
教育の制度や、授業の在り方が大きく変わっていく今。そんな中で、試行錯誤しながら子どもたちの自由度を大切にし、授業に取り組まれている瀬戸さんへのインタビューです。


子どもたちを自分のコントロール下から手放すのが恐い

お話を伺っていく中で、瀬戸さんの原体験を聞く時間がありました。そこで話してくださったのは、

自分が5・6年生の時に経験した学級崩壊が今でも恐い

ということでした。

当時のクラスで起きていたことは、負けず嫌いで正義感の強い瀬戸さんからすると見るに耐えない状況だったと言います。その経験は、教員になってからもいつか自分のクラスで起きるんじゃないだろうかという恐怖として自分の中にずっと残り続けているそうです。
だからこそ、自身の教員一年目の取り組みを振り返った時に

学級崩壊が恐くて子どもへの圧がすごかった

と言われていました。子どもを自分のコントロール下から手放した時に、学級崩壊につながるのではないかと思い、子どもを思い通りにコントロールしなければならないという考えに囚われていたそうです。

そんな恐怖と向き合い、自身の学びを深めるためにも、瀬戸さんは1年目から外部のセミナーに通い始めました。セミナーを通して、多くの先生に出会い、そこで学んだことをご自身のクラスで実践する機会も増えていったそうです。

その実践の中で、子どもたちとの関わり方が変化していったのが、学び合いの実践でした。

一斉授業を少しづつ手放しながら、子どもの自由度を大切にしていく学び合い。教員3年目では、学び合いの実践を通して、コントロールしなければという気持ちよりも

子どもの自由度を大切にしたい

という気持ちに変化していったそうです。もちろん、その中でも学級崩壊が起きないように、学んだことを生かして常に細心の注意を払いながら。

そして6年目の今。

子どもの自由度が8割、教員のコントロールが2割の割合を大切にしながら、クラスの運営をされているそうです。学級崩壊を起こさないように1人1人に丁寧に関わっていきながら。

インタビューしながら気になっていたのは、なぜ1年目から外部のセミナーに出るほど学びへの意欲が高かったのか?という疑問でした。そこで、瀬戸さんに先生になるまでの歩みを聞いてみました。

瀬戸さんが先生になるきっかけの1つは高校生の頃にありました。

当時通っていた塾の先生は大企業で働いた後に、働きすぎてバーンアウトして地元に戻ってきている方でした。そんな先生の姿を見て、働くのって本当に楽しいの?という疑問が生まれてきていたそうです。

楽しみながら働いたり、人生を過ごしたりするためにはどうしたらいいんだろう?

その問いの答えを見つけるために、高校時代は多様な職業について調べたり、大学生では、イギリスへ1年間留学したりと過ごしていきます。

そして、大学を卒業してからは、青年海外協力隊として2年間パラグアイで算数を教えられていたそうです。

ご自身が立てた問いに対して、人生を通してとことん探求する姿勢。その姿勢が、教員1年目からも発揮されていた瀬戸さん。答えを見つけるための旅はこれからも続きます。

そんな瀬戸さんに教員として、人として大切にしていることを聞きました。

実践を通して、子どもたちがどんな風に成長していくか。予想もしなかった姿を見れた時にワクワクします。そして、僕自身が成長し、これまで見ることができていなかった景色を見るために、楽しんで働くことを大切にしていきたいですね。

働いている時間こそ、生きている時間です。どうせならワクワクして働かないと!

人生を通して探求する姿勢。その過程に、ワクワクすることがたくさんある。今後、瀬戸さんがどのような形で働き、生きていかれるのかまたお話を伺いたいと思いました。

(インタビュー・編集・グラフィックレコーディング:石橋 智晴)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です